鉛有セラミックトナー溶出試験合格!

鉛有セラミックトナー、鉛・カドミウム溶出試験に合格!

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サンリュウが販売しているMZ Toner Technologies社のセラミックトナーが、日本国内の食品衛生法に基づく鉛溶出試験(※)に合格しました。これにより、鉛有セラミックトナーで転写した食器の安全性が確認されました。

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※ガラス・陶磁器・ホウロウ引きの器具または容器包装から、鉛及びカドミウムが溶けだしてくる数値が食品衛生法が定める基準を超えていないか、安全性を確認するための試験。

今回、試験を実施したのはオーバーグレーズ(800℃程度で焼成する方法)で製作した3パターンの磁器皿。

①鉛無トナー使用

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②鉛有トナー使用、鉛無しラミネートを画像より大きくつけた場合(オーバーラミ)

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③鉛有トナー使用、鉛無しラミネートを画像ぎりぎりにつけた場合(少し画像がはみ出る)

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※イラストは模式図です。


①、②は鉛・カドミウムを検出せず。
③鉛 0.1μg/cm2 溶出 カドミウム検出せず。(※鉛検出限界値0.1μg/cm2未満 / カドミウム検出限界値0.01μg/cm2未満 の測定環境にて)

という結果でした。①、②、③の結果はいずれも、鉛:8μg/cm2以下、カドミウム:0.7μg/cm2以下 の溶出基準を満たしています (陶磁器製器具及び容器の規格、深さ2.5cm未満又は液体を満たせないもの)。

イングレーズ(1150℃以上で焼成する方法)の場合は、陶器の表面に塗られている釉薬にインクが滲みこむため、溶出検査の必要性がありません。そのため、今回はオーバーグレーズで製作したものだけ検査しました。

イングレーズで転写を行うには、1150℃以上に温度の上がる窯が必要となります。また、通常のセラミックトナーは1150℃以上で焼いてしまうと色が飛んでしまいます。そのため、イングレーズには専用のトナーを使っていただく必要がありました。

それなら、鉛無しのトナーを使えばいいのでは? という方もいると思いますが、鉛有と鉛無では焼成後の発色が違います。

鉛無しトナー

鉛無しトナー使用

鉛有りトナー

鉛有りトナー使用

発色の良さを求め鉛有をご希望の方もいらっしゃいましたが、今まではタイルなど、食品とは無関係の場合のみご紹介していました。

ですが、今回実施した試験によって、鉛無しラミネートとの組み合わせで鉛有セラミックトナーでも食器への転写の安全性が証明され、800℃程度までの窯しかないという方にも、発色の良い鉛有セラミックトナーで食器を製作していただくことが可能となります。

ご興味を持たれた方、ぜひ一度 (株)サンリュウ まで お問い合わせ ください。

無機顔料セラミックトナー印刷システムのご案内はこちら→ http://www.sanryu.com/ceramictoner.html

参考リンク

・食安発第0731001号「食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件」(平成20年7月31日)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kigu/dl/080731-1.pdf

・食安基発第0811001号「器具及び容器包装のカドミウム及び鉛に係る規格の改正に関するQ&Aについて」(平成20年8月11日)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kigu/dl/080811-1.pdf