株式会社サンリュウ
シリコーンゴム基材へのインクジェット印刷技術を開発
「この出願については、拒絶の理由を発見しないから、特許査定をします」という、特許庁からの案内を受取り、早速、特許料納付手続きを済ませました。当社の特許の成立です!埼玉県の小さな会社ですが、このデジタル印刷技術を駆使して、世の中の様々なシリコーンゴム商品を変えて行こうと思っています。
シリコーンゴム基材は難接着性なので、表面加飾が難しい素材です。これまでの加飾は、レーザー彫刻、インサート成型、彫刻した溝部への塗料流し込みの他、顔料を混入させてインクにした液状シリコーンを用いてスクリーン印刷などで行われてきました。スクリーン印刷は、印刷画像を一色毎に加熱硬化させながら色を重ねて行きます。多色印刷は大変です。又、版が必要になるので、小ロット印刷は高コストになります。
それらの従来の方法に対し当社の特許は、デジタル印刷ですから、製版は要りません。そのため小ロットでも有利に、一個の印刷依頼を請けるのさえも難しくなくなります。コストが高くなるからと、色数を限定する必要も無くなります。塗料流し込みでは、基材の色毎に商品在庫を持つ必要がありましたが、白色基材だけの在庫で済みます。繊細で、美しいカラー画像が得られます。
産業界では、当社技術の導入を既に多くの商品でご検討いただいています。例えば医療機器業界です。シリコーンゴム基材を使用した商品に、ICタグや各種チューブ、人工皮膚用の人肌ゲルシリコンなど様々なものがあります。医療機器は人命にも関わる物であり、印刷物には高い耐薬品性や、耐摩耗性、高い清潔性、人体に異常をもたらさないことなど、より高い安全性や耐久性が求められます。シリコーンゴム基材へのインクジェット印刷が可能になれば、従来の機械彫刻などよりも高い再現性のあるものを迅速に作成可能になります。また、より本物の人体、生物体に近い色や風合いの複製物が生成可能になります。まだ業界の一部ですが、当社印刷物の強度をご承認いただいたところも出ています。
シリコーンゴム商品は、他にも、スポーツ用品、美容機器、スマホケース、家電商品、時計バンド、食器、雑貨など、様々なものがあります。当社はこれらに加飾するためのシステムの販売だけでなく、数社から成る印刷加工受注グループ(オンデマンドのフルカラー印刷、名入れ対応、ギフト、ノベルティ、オリジナル、販促品など各種対応)を形成して加飾業務もお請けする考えです。当技術に関心を持たれた方は、ぜひ株式会社サンリュウまでお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます(問合せフォームをお使いください)。
参考:シリコンゴムへの印刷(※これは特許とはまた別の印刷テストの画像です)
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