カテゴリー別アーカイブ: HeatPressAndCalendar

熱転写機MLI600/800とグッズ作成

Q: 熱プレス機(熱転写機) って何に使うのでしょうか?

MLI600illust001

A: 例えば昇華転写インクで萌えTシャツを作成したい時などに必要です。マウスパッドとか、他のオリジナルグッズ作成にも使えます。

MLI600illust006


ここから、低価格な小型熱プレス機、MLI 600 / MLI 800の紹介と、コピー転写や昇華転写の簡単な解説です。 ※それぞれの詳細は(株)サンリュウにお問い合わせください。

mli600MLI 600

mli800

MLI 800

熱プレス機(ヒートプレス)があれば、どのようなオリジナルグッズ作成に使えるか、その際、熱プレス機以外に、あと何が必要かを説明します。


MLI 600は、手動式のプレス機で、プラテン横スライド移動タイプなので、ゆったりとした作業スペースが得られます。

MLI600illust005

(上側に上がるあおり式タイプの低価格転写機だと狭く、高温のプラテンが作業者の近くにあるままです ↓ )

heatpressup001s

MLI 800は、手動式のプレス機で、プラテンが前スライド移動タイプなので、更にゆったりとした、大型機なみの作業スペースが得られます。MLI 800の平面プラテンはMLI600のものより大型で、 520mm×720mmです。

mli800o001

表面がダブルテフロンコート保護されたプラテンは、熱伝導性の高いアルミニウムを使用、ばらつきのない熱転写が行えます。

MLI600illust007

デジタルタイマー(減算表示/アラーム音)とデジタル温度コントロールを採用。

MLI600illust008

ハンドル手動操作による圧力コントロールで、多彩な転写素材に対応可能です。

MLI600illust009

下側プレートは、弾力性のあるシリコンゴムで保護され(MLI600)、転写の精度や効率向上に貢献、均一な転写が行えます。

MLI600illust010

MLI 800の下側プレートカバーは、(株)サンリュウが独自に耐熱性布へ変更して出荷しています。

mli800o002

MLI600の下テーブルは交換式で帽子や、食器皿内側用プラテンなどへの交換もできます。(※MLI600のみ。MLI800は大型の固定式プラテンです)

mli600_3

Tシャツ、プロのスポーツウェアから厚物板、ガラス、帽子など、幅広い用途に使えます。

MLI600は吸盤付の足を採用した高さ調整付きの専用スタンドにより、床でもテーブルの上でも、安定した足場を確保。

MLI600illust011

MLI800は大型スタンド式です。

mli800

107℃以下の低温設定も可能なので昇華転写以外にも。0℃(※常温から)~設定可能。


なお、iPhoneやAndroid携帯、ファブレット、タブレットなど、スマホケース等の転写には、3D昇華転写機の方が向いています。

3d_p_d10_1

大量のウェアを早く熱処理する場合には、もっと大型の、輪転式転写機などが向いています。

m856glasstable01

MLI 600(もしくはMLI 800) と、あと、レーザープリンタがあれば、PCで画像を処理しコピー転写紙へ印刷、Tシャツへ熱転写できます。

lprt0001

これで、オリジナルTシャツなどが作成可能です。マウスパッドや各種小物なども作成可能です。濃色地Tシャツ用のコピー転写紙もあります。

tcdark007

カッティングマシン があると便利です。 トンボを読み取り、転写紙を自動カットできます。

MLI 600(もしくはMLI 800) と、あと、昇華インクに詰め替えたインクジェットプリンタがあれば、PCで画像を処理し昇華転写紙や普通紙へ印刷、Tシャツへ熱転写できます。

ep4004ep4004cartridges

これで、オリジナルTシャツなどが作成可能です。色合わせのために昇華転写用プロファイル使用が推奨です。

昇華転写用ガラスコースターなどの処理も可能です。

coaster029

MLI 600(もしくはMLI 800) と昇華転写プリンタのシステムに、さらにマグカップ転写機や各種クランプの追加で、オリジナルマグカップや湯呑みなども作成可能です。

stumug006

オリジナルマグカップ

yunomisushi002

オリジナル湯呑み(全面転写)


モンティM76動作確認

今回は、サンリュウ社内での出荷前品質検査の様子をご紹介します。入荷した機械は、Monti Antonio(モンティアントニオ)社の熱転写機M-76(Mod.76)です。納入前に、機械類は、その品質に問題は無いかどうか、サンリュウ社内でチェックしています。

M-76は、輪転式の加熱加圧リボン転写装置です。細幅のテープや紐の昇華転写に使われます。サイズはコンパクトですが、フレーム剛性が高く、重量感のある機械です。(画像はクリックで拡大されます)

mod76m005本体組み立て中

mod76m007日本のお客様が使い易いように、サンリュウでは、操作パネルに日本語ラベルを貼っています

mod76m004下側。特徴的な形です

mod76m003素材の裏抜けを必要としないのでスピーディーに昇華転写ができます。今回の素材は、200℃で分速 約1.5mで昇華転写しています。納入試運転では、テープを3本使い同時転写を行ないます。中厚速乾の転写紙(210mm幅x67m)を使い、60mm幅のテープx3本を並べて転写します。(サンリュウの中厚速乾 210mm幅転写紙は長さが67mです)

mod76m006つまり今回の場合の処理能力は、45分で201m(テープ3本x67m を45分で処理可能)です。 1時間あたりに直すと266m/h(※但しセット時間は別)になります。機械の動作確認が完了したら、日本語マニュアルを添付し出荷です。

mod76m001

「素材の裏抜けを必要としない」のは、紐などが元々厚みがあり、表側のみへの転写を想定するため(裏からも見ることを想定しないため)だそうです。ちなみに、のぼり旗などですと薄い布を使い、裏抜けして裏側からも見えるように昇華転写しますよね。

mod76m002左右に羽を広げた鳥のような形ですね

M-76の詳細はここに。 また、一覧の方 にはM-76で細いリボンを複数転写中の動画3本などもあります。

 Mod.76出荷前動作確認時の動画 もできました。


M856がアップグレード

テキスタイル用のエントリー機であるM-856がアップグレード

m856std01(クリックで拡大)

メーカー(モンティアントニオ社 Monti Antonio S.p.A. )から既存機種の改良、バージョンアップニュースが届きましたのでお知らせします。

Model856の挿入システムが伝統的なマニュアルブレーキからM-120シリーズのような「高強度シャフト」スプリングシステムになりました。これにより、コントロールしやすくなり作業性が向上しました。M-856シリーズは、M-853に興味はあるものの価格がネックだというお客様向けに設計されました。幅、ヒータードラム、技術デザイン、基本構造などはM-853シリーズと同一で、テーブルと排出側機構を簡素化したモデルです。

m856glasstable01ガラスパネルタイプにもできます

さらに詳細な情報は、お問い合わせください(クリックでサンリュウ問合せ) へどうぞ。

モンティ社からの更新・改良情報を今後ともお伝えしてゆきます。


真空転写布サンプル

モンティアントニオ社( Monti Antonio S.p.A. )の転写機シリーズ(→ ラインアップはこちら)のうちで、バキューム転写機を使ったパイル付き布のサンプルです。(画像はクリックで拡大されます)

パイル付き布のサンプルを使い、バキューム転写機の特長を説明しています。

montiM-9010samples (7)昇華転写でガスが発生→真空フラットベッドプレス→真空で引きながら転写

montiM-9010samples (15)

昇華転写紙から出てきたガスが、毛(パイル)の内部まで浸透。しみこんでゆく → ぎゅうっと吸い込まれる → カーペットみたいなふわふわした、ふにゃふにゃの表面、上側だけでなく、内部までひゅーっと、昇華ガスが引っ張り込まれる、といった感じです。 (真空引きではない、通常の昇華転写で普通にやると上は綺麗だが中までは入らない)

montiM-9010samples (8)

ガスが出てきたときに急激にぶわっと引っ張られるので、パイルの下の方まで入り込んで、これだけふさふさした中でも、手でより分けても、毛の下の方の白が見えにくいです。

montiM-9010samples (17)指でひっぱって開けて見ても、確かに中まで染色されてます

montiM-9010samples (16)また、通常のプレス機はべちゃーと圧力を掛けますが、真空転写機は殆ど圧力を掛けません。真空で引っ張るだけ → ガスがひゅっと入る、ある空間、隙間があるだけ。そのため、パイルの毛がぺちゃんこになりません。(通常のプレス機では圧力でパイルの毛がつぶれる)

montiM-9010samples (14)


模式図にすると以下のような感じでしょうか。

上が転写紙、下がふわふわしたパイル

M9010vacuum001

通常の転写機の場合

圧力を掛ける通常の転写機だと、上下からの圧力でパイルがつぶれる

M9010vacuum002

熱転写時に、転写紙からガス発生。表面を昇華転写。奥まで浸透しない。パイルは熱と圧力で縮み、カパカパになる

M9010vacuum003

真空転写機の場合

隙間が空いている。あまり圧力を掛けない。熱でガスが発生

M9010vacuum004

真空で引くのでガスはパイルの奥まで浸透。パイルはふさふさのまま

M9010vacuum005

バキューム式転写機なら、このようにしてパイルの奥まで染まります

M9010vacuum006


Monti社 M-9010のようなバキュームタイプのプレス機を使うことでこのような転写ができます。起毛の奥まで転写され、ふさふさしたままで画像を転写できるメリットがあります。下記の、M-9010でバキュームプレスしている動画もぜひごらんください。


 その他の画像

montiM-9010samples (3)

montiM-9010samples (13)

montiM-9010samples (12)

montiM-9010samples (11)

montiM-9010samples (10)

montiM-9010samples (9)

montiM-9010samples (6)

montiM-9010samples (5)

montiM-9010samples (4)


MontiAntonio社FESPA出展

当社の仕入れ先である昇華転写機メーカー・Monti Antonio 社が欧州最大の繊維関連印刷展 FESPA (ドイツ、ミュンヘン市) 2014年5月20~23日に出展します。(画像はクリックで拡大されます)

monti120

世界の繊維製品印刷市場では、イタリアの MS社や、REGGIANI社などの高速インクジェットプリンタの販売が伸びています。Monti社はこれらの速度に合わせて、熱ドラム径800mm、1500mmの機種を開発して、新たにラインアップに追加しました。

monti901_3600

下記が、Monti社ブースに実際に展示される予定のシステムです。

Mod. 901-3600 —– youtube動画
Mod. 853    ———– youtube動画
Mod. 77-1800
Mod. 120-CFE ——- youtube動画
Mod. 76    ———— youtube動画

monti853
以下は、他社ブースに出展する他のモデルです。

Mod. 120-CFE    INKTEC ブースにて
Mod. 78-3.600    D-GEN ブースにて
Mod. 803        INAGASE ブースにて
Mod. 75-T       IGEPA ブースにて

当社からの出張予定者は無く、会場でのご応対はできませんが、この展示会出張をご計画で、会場で Monti社との打ち合わせを希望される方は事前に、こちらまで → (株)サンリュウにご連絡下さい。 Monti社担当者に予定を入れさせたいと思います。

Monti Antonio 社の機種ラインアップと説明はここにあります